前回のセミナーでは、意外と知られていない人事・人材育成の基本として、「型にはめる」ということについてお話しました。
とはいえ、その型はどうすればいいのか?またこれからどう作っていけばよいのかということを考えると、意外と知られていない人事の方法故に難しいことでしょう。
ですので、型を作る第一歩の人事セミナーとしてアドバイスさせていただきたいのが、「現場における業務を標準化させる」ということです。
新人社員などに新しく業務を指導する場合、特に大切なことでもあります。
業務を標準化して型にはめると、多くの場合その社員は一人でも業務を遂行できるようになります。
しかし、当然ながらそれで人事が済むわけではありません。
業務について正しく理解しているかを計るためにも、またこれから正しく理解させるためにも、必要なことがあります。
それは、人に教えるということ。
勉強と同じです。
何事も、人に教えようとすれば自分の理解の度合いが判りますし、物事を整理して考えることができます。
また、自分の欠点や短所を知ることもできますし、間違った思い込みに気付くことも。
人事の際には、そのための人に教えるチャンスを与えることが必要となります。
こちらも、「型にはめる」ことと同じく、各種セミナーでもあまり述べられていないことかもしれませんね。
ですが、これらのようなステップを会社や企業で作ることも、人事の役目の中では重要な位置を占めているのです。
組織の活性化・・・それは、大企業がひしめき合う現代のビジネス界において、どこの企業においても理想として考えていきたいことでしょう。
そのためにはより良い人事が必要不可欠であることは、言うまでもないことと思います。
特に、人事の一分野である人材育成については、しっかりと知っておかなくてはなりません。
人材育成の方法そのものは企業によって違いますが、それらにも理論や方法論があり、人材育成をする側される側の両方が、それについてしっかりと知っておかなくてはなりません。
理想の人事は、自立心があり自発的に取り組める社員を育成することです。
それをしなくてはならないのが、現場におけるミドルマネージャー。
よって、ミドルマネージャーが行う人事もさることながら、ミドルマネージャーを育成していく人事も重要となります。
ミドルマネージャー自身が知っておくべきなのは、人材育成にも適切なステップがあるという事実です。
この考えが、意外と浸透していません。
ステップの第一段階は「型にはめる」ということをご存知でしょうか?
きっと、驚かれる方が多いのではないでしょうか。
というのも、近年における日本の教育では「自由さ」だとか「個性」が色濃くなっているため。
「型にはめる」というのはそれらとは全く正反対のことのように思えますね。
しかし、「型にはめる」というのは、なにも「自由」や「個性」を見て見ぬふりをするということではないのです。
まずは、そのことを理解していかなくてはなりません。
昨年度から続く不況の中、人事に関することで特に戦々恐々とされているのが人事異動全般でしょう。
人事異動については、人事を担当する者はもちろんですが、一社員である誰にでも降りかかる可能性があるため、自分は無関係などとは思わずに常に関心を向けていなくてはなりません。
そのためにも、人事異動のなるべく詳しいことにまで知っておきたいところ。
まずは、セミナーで人事異動について学んでおきましょう。
そもそも、人事異動とはどういったことなのでしょうか。
人事異動にも種類があります。
1・配置転換
勤務している社内において、職務内容が変わります。
2・転勤
勤務している企業(グループ)は変わりませんが、勤務地が変わります。
3・出向
籍はもとから雇用されている企業(グループ)にありますが、他の企業に勤務することになります。
4・転籍
籍と勤務先の両方が他企業(グループ)に変わります。
・・・以上のように、一口に人事異動とはいってもいくつかの種類があり、内容もさまざまです。
そして、内容が違えば、当然事の重大さや、それによる収入も変化してきます。
分かりやすいのが、社内における人事異動か、社外も関わっての人事異動か。
つまり、住まいを移す必要があるかどうかですね。
住まいを移す必要がでてくると、単身赴任をするか家族とともに引っ越すかということまで考えなくてはならなくなるので、人事異動とはサラリーマンにとって人生においても大きな節目となりかねない事柄です。
今、あなたの企業で行われている人事制度は何のための人事制度でしょうか?
人事制度は、往々にしてひとりひとりの給与を決定するための仕組みだと思われている節があります。
確かにそれもあるでしょうが、それだけではないということを念頭においておかなければなりません。
よりよい人事制度を行い、社員の定着率を上げるためには、これまでの人事制度に対する誤解を改める必要があります。
まず、これまでの人事を「給与決定のため」の制度だという認識を改めましょう。
では人事制度は何のための制度か。
それは「人材育成のため」の制度です!
人事は人材育成のため、そう念頭においておくことで、人事制度に対する考えが根本から変わり、見直すことができるのです。
これまでの人事制度は、給与決定のために人事評価していました。
そのため、社員の評価が減点方式でなされ、社員は企業から仕事を押し付けられているように感じます。
そんな人事を無理やり行おうとした結果、複雑な人事制度となってしまい、それが社員のモチベーション低下に繋がってしまうのです。
これを今後は人材育成のための人事評価に改めます。
そのためには、まず減点方式の評価を加点方式に変えなくてはなりません。
すると、社員は自主的に仕事の管理を行うようになり、やるべきことが分かるようになります。
それが社員のモチベーションアップとなり、個々の能力が向上するのです。
社員のやる気が上がれば、仕事に対する意欲が増し、そのために能力の向上に努め、もちろん定着率のアップにもなります。
人事がなんのための制度であるのか、その考えを改めるだけで、企業にもたらす影響が良くなることを知りましょう。